介護職が副業を行うことにはメリットも多いのですが、会社にバレてトラブルに発展するなど、デメリットもあります。このため、副業を始める前の準備段階から、注意をしておく必要があります。副業の準備期間における注意点をみていきましょう。まず、必ずするべきことは、就業規則の確認です。就業規則で副業を禁止している場合、副業はあきらめましょう。また、副業を認めている場合でも、会社に許可をとることや、同業他社で働かないなど、独自の規則を設けている職場が多いため、許可された範囲で副業を探すことも大切です。

たとえ禁止されていても、黙っていればバレないと思っている方もいるかもしれません。しかし、収入が増えると所得税額が増えるので、所得税の天引き時などに、副業がバレることが多いのです。禁止されているのに、内緒で副業をするなどのルール違反は避けましょう。そして、副業選びでは、本業の会社に迷惑をかけない配慮が大切です。副業が忙しくて、本業がおろそかにならないように体調管理を十分に行いましょう。また、同業他社など本業と近い関係の職場も避けた方が安心です。情報漏洩の疑いをかけられるなど、リスクが大きいからです。

このほかにも、社会的な規範から逸脱した副業は、本人が罰せられるなどのリスクがあるだけでなく、雇用している会社の信用度を下げることにもつながるので、会社に損害をかけることになります。また、フリーランスで副業を行う場合は、確定申告が必要です。申告漏れで脱税とみなされないよう、開業届を出して、経理業務をきちんと行うことも大切です。